この記事では、
- 幼児期に「かけ流し」や「動画視聴」を行うことのリスク。
- 子供に悪影響が出ないように、親が心がけるべきこと。
など、おうち英語で「かけ流し」や「英語動画」を行う際に、親が知っておくべき注意点について、
できるだけシンプルに分かりやすく解説していきます。
元世界一周バックパッカーの理系・共働き夫婦。
TOEIC900超。海外渡航80ヵ国超。絵本所有2000冊超。年間読書数100冊超。
100以上の事例を徹底リサーチして「おうち英語」スタート。開始数ヶ月で発語し、着実にバイリンガルに育ちつつある二人娘と、英語のある生活を楽しんでいます♪
▷詳しいプロフィール
▷子どもの成長記録
はじめに
本ブログでもおうち英語の主要な方法として紹介してきた、「かけ流し」と「英語の動画」。
他の記事でも、乳幼児期の子供への影響について触れてきましたが、「すごく大切な内容なので詳しくまとめておこう」と思い立ち、今この記事を書いています。
「かけ流し」のリスクについて
またどこかの記事で紹介できればと思いますが、私たちが子育てのバイブルとして読んでいる本が何冊かあり、その中の「語りかけ育児」という本の考え方が素晴らしく、よく参考にしています。
1歳頃までは「環境音」と「語りかけの音」を区別できない
その「語りかけ育児」という本に書かれている内容でおうち英語の「かけ流し」に関連するのが、「1歳頃までは“環境音”と“親からの語りかけの音”を区別できない」という点です。
英語育児について調べると、どの書籍やブログにも「かけ流し」はかなり重点を置いて書かれているので、「家の中ではずっと英語が流れている」というご家庭も少なくないのではと思います。
大切なお母さん、お父さんからの語りかけが聞こえなくなってしまうので、音量を小さくするなどの工夫が必要です。
私たちの次女のケース:「かけ流し」で注意すべきこと
私たちは、長女が2歳半のときから英語育児を始めましたが、そのとき次女はまだ生後数ヶ月。
長女が家にいる間は基本的に「おうち英語」をしていたので、次女に影響が出ないかはずっと気にかけていました。
例えば、
このような点に気をつけながら、次女に話しかける時は目を合わせるなど、注意をして行うようにしていました。
「動画視聴」のリスクについて
次に、「動画視聴」による子どもの成長への悪影響についてですが、一般的に子供が集中して動画を見られるようになる年齢は、1歳半〜2歳半ぐらいと言われています。
動画メディア視聴の悪影響について
また、乳幼児期のメディア視聴は子供の悪影響を与える可能性があるという指摘が多方面からあり、例としてアメリカ小児科学会は以下の指針を発表しています。
アメリカ小児科学会(American Academy of Pediatrics:AAP), 2016年にガイドライン改定
- 2~5歳のスクリーンタイムは1時間まで
- 2歳未満は0時間(見せないこと)
*動画を視聴する場合は保護者と一緒に見ることを推奨
他には、次のような基準を提示している育児書もあります。
「語りかけ」育児/サリー・ウォード(著)
1歳までは全く見せずに、1〜2歳では30分以内の視聴にとどめておく。
ですので、メディア視聴は早くても1歳から、できれば2歳以降に始める事をオススメします。
少し前に話題になった書籍「スマホ脳」や、「ホットケーキで脳力が上がる」などでも、メディア視聴の危険性も指摘されています。
特に、幼児期のメディアの見せすぎは成長に悪影響を及ぼすことが分かっています。
私たちの次女のケース:「動画視聴」で注意すべきこと
私たちの家庭では、長女に英語の動画を見せるために、次女も1日30分程度メディアに触れています。
次女の成長には良くないとは思いつつ、長女には見せた方が良いので、できるだけ長く見せないように注意しながら続けてきました。
動画視聴時間の目安として、「語りかけ育児」の本には次のように書かれています。
おわりに:子供がまわりの世界から取り残されてしまわないように
次の文章は「語りかけ育児」からの抜粋です。
1日6時間以上もテレビやビデオを見ていた子を、私はたくさん知っています。
その子たちはことばが大きく遅れただけでなく、人とかかわったり、遊ぼうとする意欲が見られず、まわりの世界を理解するのが遅れました。
英語育児に囚われすぎて、英語を習得する以上に大切なことを見失わないように、大切な語りかけの時間を失わないように、皆さんもぜひ気にしてみてくださいね。