おうち英語で何が大変かというと、やっぱり「絵本選び」ですよね。
私たちも始めは何を買ったら良いのか分からず、右往左往していた記憶があります。
そこで、この記事では、
・読み聞かせの絵本の選び方がわからない。
・絵本選びでいつも迷ってしまう。
という方のために、
失敗しない英語絵本の選びのコツ
について、できるだけシンプルに分かりやすく解説していきます。

元世界一周バックパッカーのTOEIC900越え夫婦。
絵本所有2000冊超。年間読書数100冊超。海外渡航80ヵ国超。
100以上の事例を徹底リサーチして「おうち英語」スタート。開始数ヶ月で発語し、着実にバイリンガルに育ちつつある二人娘と、英語のある生活を楽しんでいます♪
▷詳しいプロフィール
▷子どもの成長記録

1.「英語絵本の分類」について知っておく

最初に「英語絵本の分類」について解説します。
まず、英語絵本には通常の絵本(ピクチャーブック)、図鑑、歌絵本などがあります。
そして、それらとは別に、「グレーデッド・リーダ」と呼ばれる、「子どもが自ら読んで、英語での読書力・読解力を身につける」事を目的として作られた絵本があります。
*グレーデッド・リーダー:「ページごとの単語数」「使用されている単語の種類」などが考慮されていて、レベル分けされた絵本。

こちらに、種類別・レベル別の英語絵本の分類をまとめてみました。


グレーデッド・リーダー


「グレーデッド・リーダー」は、効率的に読書力を身につけられるよう、単語や語数、文法表現などを考慮して作られた絵本で、主に以下の3つの分類があります。
- サイトワード絵本:英文で頻出する単語を意図的に用いた絵本。数ページの薄い本。
- アーリー・リーダーズ:幼児や初期の読書者向け、8〜16ページ程度の薄い絵本。
- リーダーズ:16〜32ページの薄い絵本。
- チャプターブック:ほぼ文字だけの100ページ程度の本。
「サイトワード絵本」と「アーリー・リーダーズ」は難易度的にはほぼ同じですが、絵本を選ぶ際に分かりやすいように、ここでは分けて記載しています。



ピクチャーブックなどは基本的に親が読み聞かせる事が前提ですが、リーダーズは「子どもが一人で読めるようになる」事を考えて作られています。
その他の絵本、図鑑など


「リーダーズ」以外の絵本には様々なものがありますが、大きく以下のような分類があります。
- ピクチャーブック:通常の絵本。基本的に親が読み聞かせる。
- 歌絵本:童謡などの歌詞にイラストがついた絵本。
- 図鑑:動物、乗り物、ポケモンなど、子どもの好きなものの図鑑。
2.英語絵本を選ぶコツ


英語絵本の大きな分類として、「グレーデッド・リーダー」と、それ以外の「絵本&図鑑など」について解説しましたが、絵本を選ぶ際は「その2つを組み合わせる事を意識する」と失敗が少なくなります。
おうち英語の序盤〜中盤


おうち英語の序盤は、「絵本&図鑑など」をメインに、子どもが英語の絵本に慣れるように「読み聞かせ」を続けます。
そして徐々に「グレーデッド・リーダー」を追加していき、「絵本&図鑑など」を半々ぐらいの割合になるように持っていくと、バランスよくリーディングの練習を進められると思います。
- まずは「絵本&図鑑など」で、英語の本に慣れる
- 徐々に「グレーデッド・リーダー」を追加して、「絵本&図鑑」と半々ぐらいの割合にする。
おうち英語の中盤〜終盤


「グレーデッド・リーダー」に慣れてきたら、「読み聞かせ」から「ひとり読み」への移行を目標に進めていきます。
そして、最終的には「多読を習慣化」することを目指します。
- 「ひとり読み」への移行を目標に進める。
- 最終的に、「多読を習慣化」させることが目標



「ひとり読み」への移行、「多読を習慣化」させる方法については↓↓の記事で詳しく解説しています。


オススメの絵本まとめ


ここからは、「リーダーズ」と、その他の「絵本や図鑑など」について、オススメの作品を一覧で紹介していきます。
絵本の分類別に一覧表にしていますので、気になった作品から手に取ってみてください。



「自分で選ぶのは難しい!」という場合は、下の記事を参考にしてみてください。


「グレーデッド・リーダー」のオススメ作品
「アーリー・リーダーズ」、「サイトワード絵本」のオススメ作品一覧


作品名 | 音源 | 概要 |
---|---|---|
🎖️オススメ Oxford Reading Tree (Stage 1~4) | 購入可 | おうち英語の定番中の定番。 ステージ9まであり、アーリー・リーダーズ 〜リーダーズの範囲をカバーできる。 |
National Geographic Readers (pre-reader) | なし | 実写を使った子ども向けのリーダーズ。 動物や自然、サイエンスに 興味のあるお子さんにぴったりです。 |
Guided Science Readers (Level A~D) | 購入可 | 動物、虫、植物など、身近な科学がテーマのシリーズ。 |
🎖️オススメ First Little Readers (Level A~D) | 購入可 | 身近なテーマを用いたストーリー絵本で、 英語絵本の導入に最適。 |
Bob Books (Set 1~5) | なし | 短い単語の組み合わせで書かれた絵本で、 英語独特のリズムも楽しめる。 |
Sight Words: Kindergarten (サイトワーズ絵本) | なし | Bob Booksシリーズのサイトワード絵本。 |
🎖️オススメ Sight Word Readers (サイトワーズ絵本) | 購入可 | 頻出上位 50単語のサイトワードを使用した絵本。25冊セット。 |
Step Into Reading (Step 1〜2) | なし | ディズニーなどの人気アニメのキャラクターを採用した絵本シリーズ。 アーリー・リーダーズは文字数が少ないので、 若干ストーリーに無理やり感があるが、子供の興味を惹きやすい。 |
I Can Read! (My First) | なし | ねこのピート、ビスケット、ファンシー・ナンシーなど、 アメリカの子どもたちに人気のキャラクターが登場する絵本。 |
Ready-to-Read (Ready-to-Go) | なし | スヌーピー、オリビア、ミッフィーなど のキャラクターが登場する絵本。 |



「音源なし」となっている作品でも、YouTubeなどを探せば朗読している動画が見つかることがあります。
Oxford Reading Tree (Stage 1~4)
National Geographic Readers (pre-reader)
Guided Science Readers (Level A~D)
First Little Readers (Level A~D)
Bob Books (Set 1~5)
Sight Words: Kindergarten (サイトワード絵本)
Sight Word Readers (サイトワード絵本)
Step Into Reading (Step 1〜2)
I Can Read! (My First)
Ready-to-Read (Ready-to-Go)
「リーダーズ」のオススメ作品一覧


作品名 | 概要 |
---|---|
🎖️オススメ Oxford Reading Tree (Stage 5~9) | おうち英語の定番中の定番。 ステージ9まであり、アーリー・リーダーズ 〜リーダーズの範囲をカバーできる。 |
National Geographic Readers (Level 1〜) | NATIONAL GEOGRAPHICが制作した、 子ども向けのリーダーズ。 動物や自然、サイエンスに 興味のあるお子さんにぴったりです。 |
🎖️オススメ I Can Read! (Level 1〜4) | Harry the dirty dog(どろんこハリー) Little Bear(こぐまのくまくん) Frog and Toads(がまくんとかえるくん) など、日本語翻訳も有名な名作絵本が多く、 厳選されている。総合的なクオリティが安定して いるのでリーダーズの中では一番オススメ。 |
Step Into Reading (STEP 3〜4) | ディズニーなどの人気アニメのキャラクター を採用した絵本シリーズ。 アーリー・リーダーズは文字数が少ないので ストーリーに少し無理やり感があるが、 子供の興味を惹きやすい。 |
🎖️オススメ Scholastic Readers (Level 1〜4) | アメリカの大手「スカラスティック社」のリーダーズ。 日常生活を描いたストーリーのものから、 The Magic school busなどの 人気作品までラインナップが豊富。 |
Dr. Seuss シリーズ | 英語圏の人なら知らない人はいない であろう人気シリーズ。 随所に韻が踏まれているので、 文章がリズミカルで読みやすい。 |
Ready-to-Read (Level 1〜4) | スヌーピー、オリビア、ミッフィーなど のキャラクターが登場する絵本。 レベル分けされていて選びやすい。 |
Oxford Reading Tree (Stage 5~9)
National Geographic Readers (Level 1〜)
I Can Read! (Level 1〜4)
Step Into Reading (STEP 3〜4)
Scholastic Readers (Level 1〜4)
Dr. Seuss シリーズ
Ready-to-Read (Level 1〜4)
リーダーズと合わせて読みたい絵本シリーズ
作品名 | 概要 |
---|---|
🎖️オススメ I Stink! (Kate & Jim McMullan) | こちらの記事でも紹介していますが、 スラングが多用された楽しい作品。 他に、I’m dirty!、I’m brave!などの作品がある。 Amazonプライムでアニメも視聴できオススメ。 |
Curious George シリーズ | みなさんご存知「おさるのジョージ」。 日常生活で見かけるキャラクターなので、 子どもたちの食いつきも良いシリーズです。 |
The Berenstain Bears シリーズ | クマの家族たちの日常を描いたシリーズ。 作品によってレベルに幅があるので、 長く楽しめるシリーズです。 |
🎖️オススメ If you Give a Mouse シリーズ | 「もしもねずみにクッキーをあげると」 という名作絵本から派生したシリーズ。 Amazonプライムでオリジナルアニメも視聴でき 、クオリティも高いのでオススメ。 |
🎖️オススメ Fly Guyシリーズ | Tedd Arnoldによる子供向けの人気絵本シリーズ。 科学や自然などをフィーチャーした作品も多く、 楽しみの幅が広い作品。 |
Elephant and Piggy シリーズ | Mo Willemsによるグラフィックノベル。 ユーモラスで短編のお話ばかりなので、 小さな子供から大人まで楽しめます。 |
I Stink! (Kate & Jim McMullan)
Curious George シリーズ
The Berenstain Bears シリーズ
If you Give a Mouse シリーズ
Fly Guyシリーズ
Elephant and Piggyシリーズ
「絵本、図鑑など」のオススメ作品


「絵本(ピクチャーブック)」、「図鑑」、「歌絵本」、「しかけ絵本」などのオススメの絵本はこちらの記事にまとめていますので、選ぶ際の参考にしてみてください。


「チャプターブック」のオススメ作品一覧


リーダーズをスラスラ読めるようになったら、Lexile指数*が300〜500L程度のチャプターブックから導入してみてください。
*Lexile指数:英語圏で必要な標準的な「読解力」を基準として、単語数や難易度などを総合的に数値化したもの。
作品名 | 概要 | Lexile指数 |
---|---|---|
Magic Tree House シリーズ | アメリカの児童書の定番中の定番。 英検準2級レベル。 | 240-440L |
🎖️オススメ Dog Man シリーズ | 犬と警察官が合体したヒーローが登場するマンガ本。 絵が多めなので初めてのチャプターブックとしてもオススメ。 | 260-530L |
Goosebumps シリーズ | 映画化もされている大人気ホラー作品。ハマる子ども多し。 | 300-630L |
The Boxcar Children シリーズ | 親を亡くした4人兄弟がボックスカーで暮らす話。 比較的優しい英語で読みやすい。 1990年代の作品で挿絵も含めてクラシカルな雰囲気が魅力。 | 370-580L |
🎖️オススメ Roald Dahl シリーズ | チャーリーとチョコレート工場で有名な、Roald Dahl。 造語があまりなく読みやすい。 英検2級レベル。 | 720-840L |
Diary of a Wimpy Kid シリーズ | 邦題は「グレッグのダメ日記」 ごく普通の中学生の日常を描く。 英検準2級レベル。 | 910-1060L |
🎖️オススメ Harry Potter シリーズ | 説明不要の世界的ベストセラーシリーズ。 多読の最終目標にしている家庭も多く、 親子ともにモチベーションアップに使いやすい。 英検準1級レベル。 | 880-1030L |



おうち英語のゴールとして「CEFR B2レベル」を目指す場合は、Lexile指数1000Lが読解力の目安になります。
Magic Tree House シリーズ
Dog Man シリーズ
Goosebumps シリーズ
The Boxcar Children シリーズ
Roald Dahl シリーズ
Diary of a Wimpy Kid シリーズ
Harry Potter シリーズ
まとめ
- 英語絵本の分類
- 「グレーデッド・リーダー」と、それ以外の「絵本や図鑑など」がある。
- 「グレーデッド・リーダー」と、それ以外の「絵本や図鑑など」がある。
- 絵本の選び方
- 「グレーデッド・リーダー」:本記事のオススメ作品一覧の中から選んで購入。
- 「絵本や図鑑など」:上の「オススメの絵本リスト」から選んで購入。
- 絵本を選ぶ際のコツ
- 「グレーデッド・リーダー」と、それ以外の「絵本や図鑑など」を半々ぐらいの割合で与える。
- 英語絵本の与え方(序盤〜中盤)
- まずは「絵本&図鑑など」で、英語の本に慣れる
- 徐々に「グレーデッド・リーダー」を追加して、「絵本&図鑑」と半々ぐらいの割合にする。は「読み聞かせ」
- 英語絵本の与え方(中盤〜終盤)
- 「ひとり読み」への移行を目標に進める。
- 最終的に、「多読を習慣化」させることが目標