「ステップ4:英語力を定着させる」では、
幼稚園や小学校入ってから、子どもが英語を話さなくなってきた。
子どもが嫌がって、おうち英語を続けるのが難しくなってきた。
という方のために、
1:英語力を「確実に定着させる」方法
2:「多読を習慣化」する方法
3:おうち英語で挫折するのを防ぐ「2つの方法」
について解説します!
この記事を読むことで、
1:子どもが身につけた「英語力を定着させる」方法が分かる。
2:おうち英語で挫折するのを防ぐ「2つの効果的な方法」が分かる。
ようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

元世界一周バックパッカーのTOEIC900越え夫婦。
絵本所有2000冊超。年間読書数100冊超。海外渡航80ヵ国超。
100以上の事例を徹底リサーチして「おうち英語」スタート。開始数ヶ月で発語し、今ではアーリーチャプターブックを手に取るように。二人とも着実にバイリンガルに育ちつつあります。

この記事は「おうち英語の最適解」の「STEP4」です。
他の記事から読み始めたい方は↓↓からどうぞ。
\ こんな方にオススメ /
STEP1:初めての方、始めようか迷っている方
STEP2:自分の家庭に最適な進め方を知りたい方
STEP3:効果的な英語環境の作り方を知りたい方
STEP4:子供の英語力の定着をはかりたい方
英語力を「確実に定着させる」方法とは?


ステップ4では「英語力を定着させる」方法について解説しますが、実はこのステップが「おうち英語で成功できるかどうかの分岐点」になります。
なぜかというと、おうち英語や海外生活などで生活英語を身につけていても、例えば遊びや習い事で「おうち英語の時間」が激減すると、それまで身につけた英語力が失われてしまうからです。
そこで、このステップでは「なぜ英語を忘れてしまうのか?」を踏まえて、「英語力を定着させる方法」について解説してきます。
帰国子女が英語を忘れてしまう理由


みなさんは「帰国子女が日本に帰った後に、英語を忘れてしまった。」という話を聞いたことはありませんか?
帰国子女が英語を忘れる事例は、英語育児の書籍でも数多く取り上げられていて、「いちど英語力を身につけても、周りの環境が変われば失われてしまう」という事が伺えます。
ニケ国語を習得し、自由に使いこなしていた子供が、一ヶ国語のみの環境に移ると、またたく間に一方の言語を失ってしまうことはよく知られているが、これも子供の脳の特性と言えるであろう。
子供の脳は学習能力に富み、おどろくほどの吸収力を示すが、同時に吸収したことを忘れるのも得意なのである。
バイリンガル教育の方法/中島和子(著)
英語力が失われなかった子供の共通点


しかし、帰国子女の中にも「英語力が失われていない子ども」がいます。
この差は一体どこから来るのでしょうか?
3歳の弟は英語を忘れ、6歳の姉が英語力を伸ばした理由。その答えは、「リーディング」です。
お姉ちゃんはアメリカの小学校で「英語のリーディング」を身につけていたのです。
そして帰国後も読書を継続することで、自主学習で英語力を伸ばしていったのです。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)
「読み書きの基礎のできていない」子どもと、「読み書きの力が備わって根の深い母語を持つ」子どもとでは問題が異なり、長期的に見て前者は習得したことばの維持が難しいため、バイリンガルには育ちにくいわけである。
バイリンガル教育の方法/中島和子(著)


同じ「帰国子女」といっても、幼稚園児くらいで帰国した場合はどうでしょう。こちらは、あっという間に英語を忘れてしまうものです。しかし、小さいころに帰国しても、英語力を「維持」どころか、さらに「発達」させる子が、少数ですが存在します。
(・・中略・・)それは彼らが例外なく「読書好き」であり、大量の読書をしているということなのです。
楽しい「子ども英語」はなぜ身につかないの?/松井義明(著)
他にも様々な文献で同様の例が取り上げられていますが、いずれの場合も英語を忘れなかった子供たちに共通していたのが、
帰国前に「多読によって、高い英語の読解力」を身につけていた
という点なのです。
おうち英語にも同じことが当てはまる


実は、帰国子女の例と同じことが「おうち英語」でも起こります。
STEP1でも解説したように、おうち英語を始めると、子供は大人が驚くようなスピードで英会話力を身につけていきます。


しかし、この場合も帰国子女の例と同じく「子ども英語」の域を出ておらず、そのまま幼稚園や小学校などに入ると次第に英語を忘れてしまいます。
ですので、おうち英語においても「多読により読解力を高める」ことが成功へのキーポイントになってくるのです。
「英会話力」は、年齢が低い子どもほど苦労なく、短期間で身につけることができます。
しかし、肝心なのは、早期英語教育で培った「会話力」を「学習英語」へとつなげていくことです。
早期英語教育を実践している人の多くがこのことを知らず、小学生になってからも「会話中心」の英語に終始しています。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)
「多読で読解力を高める」以外の方法はないのか?


ここまで読み進めてみて、次のような疑問を持った方がいらっしゃるかもしれません。
“多読で読解力を高める”以外に、英語力を定着させる方法はないの?
もちろん他にも色々と方法はあります。


例えば、「インターナショナルスクールに入る」、「海外留学を考えている」など、子どもが成長した後にしっかりとした英語環境を用意できるのであれば問題ありません。
しかし、そのような選択肢を考えていない場合は、「多読で高い読解力を身につける方法」が最も確実で、かつ現実的な選択肢になってきます。
「多読」を習慣化する


ここまでで解説した通り、「英語力を定着させる」ための最も確実な方法の一つが「多読による読解力の向上」です。
では、おうち英語で「読解力を向上させる」ために、親は何を目指して動けば良いのでしょうか?
その答えが「多読を習慣化させる」ことです。


「子どもの英語」で終わるか、「本物の英語」になるかの分かれ道があります。
楽しい「子ども英語」はなぜ身につかないの?/松井義明(著)
最初は「英語を聞く力」を育てつつ、それを引き継ぐ形で「英語を英語で読む力」を獲得させる
(・・中略・・)この引き継ぎのプロセスが勝負です。
そこで、このステップ4では「多読を習慣化させる」ことを目標に、その具体的な方法について解説していきます。
「絵本好きにする」ことが最優先


前述の通り、このステップの目標は「多読を習慣化」する事ですが、それを進める上でとても重要なポイントがあるので、それをお伝えしておきます。
それは、
子どもに、絵本好きになってもらうこと
です。


とにかく「子どもが読書を楽しいと思える」ことが最優先ですので、はじめは1ページに数単語ぐらいの簡単な本の多読で構いませんので、
子どもに“自分で絵本を読むことの楽しさ”を知ってもらう
これを意識することが、成功への一番の近道になります。
“超簡単な本”の多読ができれば、英語教育はほぼ成功!
リーディングフルエンシーは、「簡単で短い本の多読」によって身につけます。
*リーディングフルエンシー=速いスピードで、流暢に英語の本が読める状態。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)
「多読の習慣化」までの流れ


詳しい解説に入る前に、「多読の習慣化」を達成するまでの全体の流れをまとめておきます。
以下のように、今の「読み聞かせ」をしている状態から、「なぞり読み」を経由して「ひとり読み」を目指し、最終的に「多読の習慣化」まで進みます。
「多読を習慣化させる」までの流れ
- 最初の段階。親が読む or 朗読音声を流しながら一緒にページをめくる。
子どもは読み聞かせを通して実に多くのことを学ぶ。
(中略)子どもがこの時間を楽しみにするようになり、その楽しみを長引かせるために日本語の本でも英語の本でも「もっと読んで!」とせがむようになったらしめたものである。
バイリンガル教育の方法/中島和子(著)
読み聞かせをしてもらったかどうかが、小学校に上がったときの成績と関係があるということがウェルズなどの研究で実証されている(Wells 1985)
バイリンガル教育の方法/中島和子(著)
- 子どもが自分で文字をなぞりながら読む。
- 音読しながら行う方が効果が高い。
- 始めは朗読音声を流してあげて、それに合わせてなぞる方法でも良い。
- 朗読音声なしに、ひとりで本を読めるようになる。
- 音読しながら行う方が効果が高い。
- 「黙読」で良いかの判断は、「ORTステージ8を10分程度で音読できる」が目安(*)
*世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)
- 本を読む事が毎日の習慣になり、読書量も大幅に増える。
- 「多読の習慣化」ができたら、あとは「チャプターブックがスラスラと読める」ようになる事を目標に続けます。
*チャプターブック:100ページ程度の本で、章(チャプター)に分かれている。
チャプターブックが読めるようになれば、子どもの英語教育は90%成功です。
そこから先は、チャプターブックの多読を継続していけば、『ハリー・ポッター(最終目標)』に4~5年でたどり着くことができます。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)



「多読の習慣化」は、おうち英語の中でも時間がかかる部分ですので、焦らずに乗り越えたい所です。
「多読に適した絵本」の選び方


「多読の習慣化」で親が果たすべき重要な役割が「絵本選び」です。
絵本選びの際は、「絵本のレベル」に加えて、「子どもの読書レベル」「子どもの興味の対象」などを考慮して、親が選んでいく必要があります。
読解力をはぐくむ絵本とは
- 文章が短いものを選ぶべし!
- 文章の繰り返しが多いものを選ぶべし!
- 冊数が多い(シリーズ化された)ものを選ぶべし!
- 入力用のネイティブ音声があるものを選ぶべし!
ですが、慣れていないとなかなか難しい作業になりますので、こちらの記事で「選び方」や「オススメの絵本」をまとめました。
できるだけ分かりやすく解説していますので、こちらを参考にしながら選んでいただければと思います。


子供を多読へ導く「4つのコツ」


ここからは、「多読を習慣化」させるための効果的な方法をいくつか紹介したいと思います。
それが、次の4つです。
- 「なぞり読み」を取り入れる。
- 「音読」を取り入れる。
- 子どもが「楽に読める本」を与え続ける。
- 子どもが「興味のある本」を与え続ける。



1つずつ解説していきます!
コツ1:「なぞり読み」を取り入れる
多読を習慣化を達成するために、まずは子どもが自分で絵本を読む「ひとり読み」を目指していきますが、その際のコツとして、
“なぞり読み”を意識的に取り入れる
という方法があります。
「なぞり読み」とは・・
音声をマネて音読しながら、該当する文字を指でなぞり、音と文字を一致させます。
すると、みるみるうちに子どもは英語の文字が読めるようになります。
英語で一流を育てる/廣津留真里
このように、「読み聞かせ」と「ひとり読み」の間のステップとして「なぞり読み」を入れる事で、より効率的に多読へと導くことができます。
「なぞり読み」を取り入れる方法


「なぞり読み」は、文字をなぞりながら読む方法です。
音読しながら行うのが効果的ですが、始めは「流している朗読音声」に合わせながらなぞるだけでも良いと思います。
「なぞり読み」の上手なやり方
- 指で、左から順にスペルを追い、音読しながら読もうとする文字を指し示します。
- ピアノの譜面読みのように、出てくる音の次を目で追います。
- この要領で最後まで進めます。
それと、私たちが「なぞり読み」について注意している点があるので、参考に書いておきます。
それは、
なぞり読みをすることによって、絵を楽しむ余地を奪わない
という事です。
なぞり読みをすると、どうしても文字に注目してしまうので、せっかくの絵を楽しむことができなくなるリスクが高まります。
「ひとり読みに早く辿り着く」ためには確かに効率的な方法ですが、小さいお子さんや、絵本に慣れていない段階では多用しないよう注意したいところです。
コツ2:「音読」を取り入れる


そしてもう一つ、子どもの読書力を高めるために、非常に効果的なのが「音読」です。
音読は「口からのアウトプットと耳からのインプットが同時にでき」非常に効率的ですので、多くのメソッドで推奨されています。
子どもの理解力は「耳」から先に発達します。(・・中略・・)
子どもが自分で本を読む時も「音読」すると理解が深まるのです。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)


ちなみに、一定のレベルを超えたら「黙読」になっても問題ないと言われており、その目安は以下の通りです。
Oxford Reading Treeの「ステージ8」(単語数900~1000語)を10分程度で「音読」できることが目安です。
このレベルを達成したら「黙読」で多読を継続してください。
このようにメリットの多い「音読」ですが、子どもが嫌がる場合は無理にやらせないように注意が必要です。
さりげなく音読を促してみて嫌がるようなら一旦諦めて、せっかく軌道に乗ったおうち英語のリズムを崩さないことが先決です。
コツ3:子どもが「楽に読める」本を与え続ける


これは、「読み聞かせ」をしている段階から継続して行う必要がある内容ですが、
子どもの今の読書レベルよりも、少し優しめの絵本を多めに与える
というものです。
読み慣れた本を繰り返し読むことで語彙力や読解力も上がりますし、子どものモチベーション維持もしやすくなります。



「ひとり読み」が始まってからは親が一緒に読まないので、子どものレベルと絵本のレベルにズレが出やすくなるので注意が必要です。


コツ4:子どもが「興味のある本」を与え続ける


これは注意して行なっている方も多いと思いますが、「子どもが興味のある本を与え続ける」というポイントもしっかり継続することが大切です。
本のレベルが少し低かったり高かったりしても、子どもが「好き」と感じる絵本があれば、積極的に与えていきたい所です。
親の仕事は、子どもの興味や関心、そして子供の読書レベルに合った本を見つけ、与え続けることです。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)
英語育児で挫折するのを防ぐ「2つの効果的な方法」


ここまでの解説からもわかるように、「英語を習得する」までには、数ヶ月〜数年という時間がかかります。
さらに、英語育児には「4歳の壁」、「小学校の壁」、「9歳の壁」などと呼ばれるハードルが存在しますが、「多読の習慣化」の途中でその壁を乗り越えなければならないケースも多くなります。


このような理由から、この時期に途中でおうち英語の継続を断念する家庭も増えてきます。
そこで最後に、「おうち英語で挫折するのを防ぐ、2つの効果的な方法」について解説します。
子どもの成長を見える化する


「おうち英語で挫折するのを防ぐ」もう一つのコツは、「子どもの成長を見える化」して親のモチベーションを維持することです。
おうち英語を続けていると、「子どもの英語力がどこまで身についているのか分からず、モヤモヤする時期」を必ず経験します。
サイレントピリオド(沈黙の期間)という言葉があります。しかし「黙っている」といっても、何もしていないわけではありません。外からは見えませんが、頭の中では猛烈な勢いで情報の整理と蓄積が行われているものです。
楽しい「子ども英語」はなぜ身につかないの?/松井義明(著)
焦らないでしばらく、読み聞かせをしてみてください。そのうち、キリがないほど「自分が言いたいこと」をペラペラと話すようになるものです。
そんな時は「焦らず待つ」というのが鉄則ですが、「子どもの成長を見える化」する方法がいくつかありますので、紹介しておきます。
- 「読書スピード」を目安にする
- 「課題図書」を設定する
- 「検定試験」を受験する。
特に1番目の「読書スピード」を確認すれば、子どもに気づかれずにこっそり成長を確認する事ができてオススメです。



逆に「検定試験」の受験は、子どもに与える影響が大きいですので注意が必要です。
1.「読書スピード」を目安にする


「子どもの成長を見える化」するもう一つの方法は、「読書スピードを目安にする」という方法です。
以下が読書スピードの目安ですので、これをマイルストーンとして設定することができます。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)
- 音読で60単語/分、黙読で80〜125語程度
(ネイティブの小学1年生レベル)- 音読で100単語/分、黙読で115〜150語程度
(ネイティブの小学2年生レベル)- 音読で112単語/分、黙読で138〜180語程度
(ネイティブの小学3年生レベル)- 音読で133単語/分、黙読で158〜220語程度
(ネイティブの小学4年生レベル)



子どもが「音読」をしている時に横から見て、読んだページ数と時間をこっそり測っておくことで確認できます。
また、「多読」の最終的な目標として以下を目安に考えておくと、おうち英語のゴールまで見通しが立てやすくなります。
- 音読で110-130単語/分、黙読で158〜220語程度。
- (ネイティブの小学3, 4年レベル)
- Oxford Reeding Treeのステージ8(単語数900〜1000語)を10分程度で音読できる。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)
2.「課題図書」を設定する


その他の方法としては、「課題図書」を決めてマイルストーンにするというのも手です。
例えば、次のように「英検の級に対応するレベルの絵本」を読めているか確認するという方法です。
楽しい「子ども英語」はなぜ身につかないの?/松井義明(著)
- 3級レベル:Ricky Ricotta’s Mighty Robot [By Dav Pilkey]
- 準2級レベル:Magic Tree House: Dinosaurs Before Dark [By Mary Pope Osborne]



こちらの本に、英検のレベルに対応した詳しい絵本リストが掲載されていますので、参考にしてみてください。
「読書スピード」を確認する方法も同じですが、この方法であれば「子どもにストレスをかけることなく」レベルを確認することができます。



他にも、「ハリーポッターの原書を読めるようになる!」など、特定の本を多読の最終ゴールに設定しているご家庭も多いです。
3.検定試験を受験する


また、「英検などの資格取得」を目標にするのも一つの方法です。
私たちが調べた100以上の事例の中にも、未就学児や小学生で英検を受験している例は多くありますので、各家庭の教育方針に従って受験しても問題ないと思います。


ただ、受験前後の子どものモチベーション管理をしっかりしておかないと、その後の英語育児に支障が出るリスクが比較的高いので、この段階での受験はあまりオススメできません。
理由は2つあって、
- 試験合格が目的化し、「将来使える英語力を習得する」という本来の目的を、親が見失ってしまうリスクがある。
- 最低限の試験対策はする必要があるので、子供が英語を楽しくないと感じて、英語離れが起こるリスクがある。
という2点です。
英検にも上手な使い方、残念な使い方があります。特に気をつけたいのが「ちょっとでも早く◎級に」という、いわばスピード・シンドロームです。
英検のような到達型試験の場合、試験に受かることばかりに目がいって(・・中略・・)当たり前のことが、見失われがちになります
楽しい「子ども英語」はなぜ身につかないの?/松井義明(著)





もし受験する場合は、以下の点に特に注意が必要です。
英検を受けさせるのは小学生からが良いでしょう。
英語の資格試験も学校のテストと同じ感覚で受験することができます。初めて子どもに英検を受験させる場合、また就学前の子どもに英検を受験させる場合は「合格することが大前提」です。
就学前の子どもにとって英語は「遊びの延長」であることが理想です。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)
テストのための英語になると、英語学習が楽しくなくなる(ことがある)ので注意してください。
また、友達の影響などで子供自身が「受けたい」と言い出した場合は、本人の気持ちを尊重して受けさせた方が良いでしょう。



英検などの受験に関しては、次のSTEP3で詳しく解説します!
子どものやる気を奪う「NG行動」をしない


おうち英語では、「子どもが英語に触れたくなる環境づくり」が親の最大にして唯一の役割です。
ですが、逆に子どもがやる気をなくしてしまう「NG行動」もありますので、この時期は特に注意しておく必要があります。



こちらの記事に「おうち英語のNG行動」をまとめていますので、この機会にチェックしてみてください。


STEP4のまとめ


- 「英語力」を失わない為には、「高い読解力」が必要。
- 「高い読解力の習得」には、「多読」が確実、かつ現実的。
- 「多読の習慣化」の際に最優先するのは、「子どもを絵本好きにさせること」
- 「多読の習慣化」は、「読み聞かせ→なぞり読み→ひとり読み→多読」の順で行うと効率的。
- 「多読の習慣化」には時間がかかるので、その間に挫折しないような工夫が必要。
- 子どもの成長を「見える化」してモチベーションを保つ
- 子どもを英語嫌いにするNG行動をしない。
さいごに:「多読の習慣化」ができれば、英語育児は90%成功?!


このステップ4で解説した「多読の習慣化」ができれば、おうち英語のゴールはすぐそこです。
あとは前述の「チャプターブックをスラスラ読める状態」を目指しつつ、「学習英語」への移行を行なっていくことになります。
チャプターブックが読めるようになれば、子どもの英語教育は90%成功です。
そこから先は、チャプターブックの多読を継続していけば、『ハリー・ポッター(最終目標)』に4~5年でたどり着くことができます。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)
学習英語への移行について


「生活英語」は、おうち英語を進めていく中で、ある程度自然に習得することができます。
一方で、学習英語(=アカデミックな英語や文章力、論理的な表現)は、より高度な知識や文法、語彙が必要となります。
ですので、「海外進学」や「英検の準1級以上」を目指すような場合には、「学習英語への移行」に関連する以下の記事を参考にしてみてください。
「学習英語への移行」の関連記事を、こちらで順次公開予定です

