この記事では、
- おうち英語を始めるのに、どんな絵本を買ったらいいのかわからない。
- できるだけ安く必要な絵本をそろえたい。
- お金がかかっても良いので、効果のある絵本を知りたい。
- 読み聞かせに使う音源の入手方法がわからない。
など、
おうち英語に必要な絵本選びに悩んでいる方のために、
- 迷わずにおうち英語に必要な絵本を選べる!オススメ絵本の組み合わせ2選。
- 読み聞かせに使える、朗読音源の入手方法。
について、できるだけシンプルに分かりやすく解説していきます。
元世界一周バックパッカーの理系・共働き夫婦。
TOEIC900超。海外渡航80ヵ国超。絵本所有2000冊超。年間読書数100冊超。
100以上の事例を徹底リサーチして「おうち英語」スタート。開始数ヶ月で発語し、着実にバイリンガルに育ちつつある二人娘と、英語のある生活を楽しんでいます♪
▷詳しいプロフィール
▷子どもの成長記録
はじめに:英語絵本えらびの難しさ
私たちは絵本好きという事もあり、おうち英語を始めて1年半ちょっとですが、英語の絵本だけでも本棚に2000冊近くあります。
絵本を選ぶのは大好きで、すごく楽しいです。
でも、そんな私たちですら絵本選びはいまだに難しいと感じます。
その理由はたくさんあって、英語の絵本は本当にたくさん種類があるし、子供にあったレベルのもの、文字数が多すぎないか、確認するだけでも大変だし、レビューが英語だけしかない本も多いからです。
ですので、おうち英語をこれから始める方にとっては、完全にお手上げ状態になってしまうかもしれません。
厳選したオススメ絵本:2つのセットにまとめました。
そこでこの記事では、おうち英語を始める際の「絵本選びの手間」を無くすために、私たちがオススメする英語絵本を紹介します。
ただ、オススメの絵本を紹介するだけだと、結局どれを買うのか悩んでしまうかもしれませんので、ここでは私たちが厳選した絵本を組み合わせて、2つのセットを考ることにしました。
私たちが厳選した絵本を組み合わせたセットは、次の2種類あります。
- コスパ重視セット【価格:〜1万6千円、合計冊数:54冊】
- クオリティ重視セット【価格:〜3万5千円、合計冊数:37冊】
*価格は2023年1月時点の情報です
「自分で絵本を選びたい」という方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
そして、この絵本セット2つは、次のポイントを基準にして選びました。
- 所有2000冊の絵本で実際に使用した中から、満足度の高かったものだけをチョイス。
- おうち英語を始める際に必要な、20〜40冊数が揃う。
- 初心者の方でも選びやすいように、厳選した「2セット」に絞り込む。
- 読み聞かせに使える音源が手に入りやすいもの。
- 将来の絵本選びの手間も少なくなるように、シリーズものの絵本を中心に構成。
- 子供の英語力が上がっても、同じシリーズの一つ上のレベルのものを買い足せばOK。
おうち英語のネックとも言える「絵本選びの難しさ」を解決できるよう、2つのセットから選ぶだけで必要な英語絵本がそろうようになっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
オススメ絵本2つのセット内容を紹介
それではいよいよセット内容を紹介していきます。
上で紹介した通り、セットは2つあります。
- コスパ重視セット【価格:〜1万6千円、合計冊数:54冊】
- クオリティ重視セット【価格:〜3万5千円、合計冊数:37冊】
このどちらかのセットの絵本を買い揃えるだけで、おうち英語を始めるのに必要な絵本が全てそろうようになっています。
英語絵本の分類について
上の図のように、英語絵本には「いくつか分類があり」、それらを「子供のレベルに合わせて与えていく」必要があります。
詳しい内容は下の記事で解説していますが、この記事で紹介する2つの絵本の組み合わせはその点も踏まえて選んでいます。
子どもがレベルアップした後もフォローしやすい内容になっています。
コスパ重視セット【〜1万5千円、54冊】
まずは「コスパ重視セット」から紹介します。
このセットは、私たちが実際に使ってみて満足度の高かった絵本のみで構成されていて、かつ出費も最小限に抑えられるように考えました。
セット内容は次のとおりです。
- First Little Readers(ファースト・リトル・リーダーズ) :【グレーデッド・リーダー】
▷これをメインに読書力をつける。
▷レベル分けされたシリーズものなので、子供のレベルに合わせて順に買い足していく。 - エリック・カールのボードブック:【歌絵本】
文章にメロディーが付いているので、歌って楽しめる。音楽のかけ流しと組み合わせて、子供が英語を楽しむきっかけにする。 - Children’s Picture Dictionary(チルドレンズ・ピクチャーディクショナリー):【図鑑】
イラストが豊富な図鑑なので子供でも調べやすい。子供の興味に合うページが何かしら見つかるのも◎。さらにCD付きでかけ流しもできる万能な本。 - Sight Word Readers(サイトワード・リーダーズ):【サイトワーズ絵本】
文章で頻出する単語(サイトワード)を身に付けるための絵本。
全部で54冊のセットです。
気になるお値段ですが、ここで紹介している絵本を全て新品で揃えたとしても1万6千円以内におさまります。(2023年5月時点)
これらの絵本は中古でも手に入りますので、出費を抑えたい方はAmazonやメルカリなどの中古もチェックしてみてください。
1. First Little Readers(ファースト・リトル・リーダーズ)
「First Little Readers」はアメリカの英語教科書の大手「スカラスティック社」が出しているグレーデッド・リーダーです。
リーディングレベルA〜Dまでは25冊、E&F、G&Hは16冊がセットになっているので、レベルAから始めて、その後は子供の成長に合わせて次のレベルのものを購入すれば良く、選ぶ手間がかからないのが嬉しいポイントです。
また、ある程度の冊数をまとめて揃えられるという点でも、おうち英語を始める際にぴったりです。
「コスパ重視セット」では、まずこのシリーズの【レベルA】を購入します。
お子さんの読書レベルが上がってきたら、レベルB以降を順に買い足せばOKです!
絵本の朗読音源(CD)について
ここで、大切なポイントである、絵本の朗読音源(CD)について解説しておきます。
おうち英語を始めてから数年の間は、絵本の朗読音声をかけ流しでインプットすることが重要です。
まずは「かけ流し」で耳が慣れてから絵本を与えると、絵本の導入も成功しやすいのでオススメです。
ですので、この記事で紹介する他の絵本でも同じですが、絵本を買う際は「その朗読音声も合わせて入手する」ようにしてください。
例えば、「First Little Readers」にはCD付きのバージョンがあるので、それを買うのが一つ。
または、YouTubeにネイティブの人が朗読している様子をアップロードしていますので、そちらを利用する方法もあります。
- CD付きのセットを買う:CD付きはオンラインショッピングではあまり出回っていないようです。メルカリなどで中古を探す必要あり。
- YouTube:ネイティブの朗読動画が複数あり。
参考に一つYouTube動画を載せておきますが、「First Little Readers Level A」で検索すれば他にもたくさん見つけることができます。
2. Children’s Picture Dictionary(チルドレンズ・ピクチャーディクショナリー)
「コスパ重視セット」の2つ目は、「Children’s Picture Dictionary」という、英和・和英辞書でもお馴染みのイギリスのLongman社が出しているイラスト付きの辞典です。
図鑑だと子供の興味のあるものが見つけやすく、たくさんの写真やイラストで基礎単語800語を楽しみながら学習することができます。
また、各ページには登場する単語を使ってできるアクティビティが載っています。
例えば、「写真の中の★マークを探したり」、「質問に答えたり」、「歌を歌ったり」と、さまざまな楽しみ方ができます。
さらに、付属のCDには単語やダイアログ、歌などがふんだんに収録されているので、CDを流しながら楽しむことで子供も親しみやすい工夫がされています。
図鑑のようにイラストたっぷりで、インタラクティブに楽しめる内容になっているので、持っておくだけでかなり重宝する1冊です。
- CDが2枚付属しています。
「Children’s Picture Dictionary」はCD2枚が付属していますので、かけ流しの音源としても使えて便利です。
わが家でもおうち英語の初期から今に至るまでヘビーユースしています。
3. エリック・カールのボードブック
「コスパ重視セット」の3つ目は、「はらぺこあおむし」などの作品で有名なエリック・カールのボードブック3冊です。
この3作品はエリック・カールの可愛いイラストが子供心をつかむのか、そのまま普通に読んでも子供の反応が良く、おうち英語の導入にぴったりの絵本です。
「Today is monday」には元となるメロディがあるので、歌絵本としても楽しめます。(youtubeなどで歌っている動画が見つかると思います。)
ちなみに、歌絵本は「子供と絵本の世界をつなぐ橋渡し」をしてくれる存在なので、私たちも多用しています。
- Youtube:絵本のタイトルを入れて検索すれば複数の動画が見つかります。
ここでは参考に「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?」を歌っているYouTube動画を載せておきます。
4.Sight Word Readers(サイトワード・リーダーズ)
Sight Word Readers(サイトワード・リーダーズ)は、アメリカの家庭でもよく使われる定番のサイトワーズ絵本で、25冊の絵本がセットになっています。
サイトワード絵本というのは、英文で頻出する50個程度の単語(サイトワード)を用いた数ページ程度の薄い本で、この本を繰り返す読むことで効率的にサイトワードを覚えることができます。
サイトワードを覚えれば、子供が自分で読める本が一気に増えますので、英語絵本の最初期に手元に置いておきたいシリーズです。
クオリティ重視セット【〜3万2千円、36冊】
次に「クオリティ重視セット」を紹介します。
これは、私たちが「おうち英語絵本の最強の組み合わせ」と考えているものです。
気になるセット内容はこちら!
- Oxford Reading Tree(オックスフォード・リーディング・ツリー):【グレーデッド・リーダー】
- 通称ORT(オー・アール・ティー)。これをメインに読書力をつける。
- シリーズものなのでレベルに合わせて購入しやすい。
- CTP絵本 Learn to Read:【グレーデッド・リーダー&歌絵本】
- 全ての作品がメロディ付きの歌になっているので、まずは歌絵本として英語の導入に使う。
- シリーズものなのでレベルに合わせて購入しやすい。
- Children’s Picture Dictionary(チルドレンズ・ピクチャーディクショナリー):【図鑑】
- イラストが豊富な図鑑なので子供でも調べやすい。
- 子供の興味に合うページが何かしら見つかるのも◎。
- さらにCD付きでかけ流しもできる万能な本。
全部で37冊のセットで、価格は約3万5千円です。(2023年5月時点)
ORTもCTPもページ数が少ないので、絵本としてはかなり高価な部類に入りますが、どちらもレベル別に体系化されていて、おうち英語の初期から導入するのに最適な絵本です。
コスパ重視セットの「ほぼ倍のお値段で冊数も少ない」ですが、お値段並みの効果は十分に期待できます!
どちらも絵本としての純粋な楽しさを残しつつも、アメリカやイギリスで教科書として採用されていると言う実績を兼ね備えています。
それでいてどちらのシリーズも初めての子供が親しみやすい内容で、まさに「おうち英語絵本の王道」とも言える絵本セットになります。
1.Oxford Reading Tree(オックスフォード・リーディング・ツリー)
「クオリティ重視セット」の1つ目は、「Oxford Reading Tree(以下ORTと表記)」です。
この絵本シリーズはイギリスの約80%以上の小学校で国語の教科書として使用されている有名なグレーデッド・リーダーです。
ORTはレベル別に分かれていてLevel(Stage)1〜9までありますが、「クオリティ重視セット」ではまずLevel (Stage)1を購入します。
上のチャートを見ると「Level(Stage)1」には4つのセットがありますが、2つは文字がない絵本(Wordless)ですので、上のチャートで青い四角で囲った2セットを購入してください。
- Oxford Reading Tree 【Level(Stage)1 】「First Words Pack」
- Oxford Reading Tree 【Level(Stage)1 】 「More First Words Pack」
お子さんの読書レベルが上がってきたら、Level(Stage)2以降を順に買しましょう。
Level(Stage)2〜3でフォニックスやサイトワーズが登場しますので、Level(Stage)1と合わせて購入しておくのもアリです!
また、ORTには絵本の朗読音声付きのCD付きとCDなしがありますが、公式サイトではCDの別売りはされていませんので、後からCDだけを購入することができない点に注意が必要です。
CD付きのパックの購入
こちらのリンク先から購入できます。
ORT公式:CD付きパック一覧
CDなしパックの購入
自分で朗読するからCDなしで良いという方はこちらのリンク先から購入可能です。
(CD付きとの価格差は1セットあたり千円程度)
ORT公式:CDなしパック一覧
CDなしパックはORT公式サイト以外でも取り扱いがありますので、以下のAmazon、楽天、Yahoo!などを活用すれば安く入手できるかもしれません。
Japan Special Packsの購入
また、ORT公式にはJapan Special Packsと言うパッケージが設定されていて、まとめ買いをすると少し安く購入することができます。
2.CTP絵本 Learn to Read [Level 1-1, CD付]
「クオリティ重視セット」の2つ目は、「CTP絵本 Learn to Read(以下CTP)」です。
CTPは、アメリカのCreative Teaching Press社が出している、アメリカの園児から小学生向けに作られたグレーデッド・リーダーです。
CTP絵本の最大のメリットは、全てのお話にメロディがついているので、歌絵本としても楽しめるという点です。
この「クオリティ重視セット」に歌絵本が入っていないのもそれが理由で、CTP絵本は普通の絵本と歌絵本を兼用できる優れものなのです。
付属のCDにも、普通の朗読音声に加えて、メロディ付きの歌が入っているので、「かけ流しの音源」としても重宝します。
レベルは1〜3まであり、各レベルが2つに分かれていて、1−1、1−2、2−1、2−2、3−1、3−2が、各24冊のセットになっています。
「クオリティ重視セット」では、その中の最初のレベルである「レベル1−1のCD付き」を購入します。
CTPは、CTMと言う正規代理店で購入する事ができますので、下のリンク先からCD付きのセットを選んで購入してみてください。
CTP公式:Learn to Read レベル1-1
お子さんの読書レベルが上がってきたら、レベル1−2以降を順に買い足せばOKです!
3. Children’s Picture Dictionary(チルドレンズ・ピクチャーディクショナリー)
「クオリティ重視セット」の3つ目の絵本は、「コスパ重視セット」でも紹介した「Children’s Picture Dictionary」というイラスト付きの辞典です。
おうち英語を始めてから何年も長く使える本ですので、ぜひ手元に置いておくことをおすすめします。
2つのセットを組み合わせる
この記事では、「初心者でも選びやすく」という点を意識して、2つのセットに絞りましたが、余裕があればこの2つを組み合わせるのもアリです。
例えば、「ORTを使いたいけどちょっと高すぎる!」
という場合は、コスパ重視セットで紹介した 「First little readers」から入って、このリーダーズでe&fレベルが楽に読めるようになってから、ORTのステージ3〜4あたりに移行するのもオススメです。
- 「First little readersのレベルA〜E&F」→「ORTのステージ3〜4」へ移行
私たちの感覚では、ORTに移行する前に1000時間ぐらいは英語に触れてからでないと難しいと思いますので、それを目安にしてみてください。
追加で買い足すのにオススメの絵本
以上で、おすすめの絵本セットの紹介はおしまいです。
どちらも自信を持ってオススメできる内容ですので、迷う方は予算だけで選んでもらっても大丈夫です。
また、「予算に余裕があって、もう少し冊数を増やしたい。」、「自分好みの絵本も買ってみたい。」という方は、こちらの記事におすすめの絵本をまとめていますので参考にしてみてください。
関連記事:おうち英語のロードマップ
おうち英語全体の流れが知りたいという方は、こちらのロードマップを参考にしてみてください。
0歳〜小学生高学年を対象に、開始年齢別に解説をしています!