「ステップ3:おうち英語の環境をつくる」では、
・おうち英語の効果的な進め方を知りたい。
・忙しすぎて自分で英語育児をする余裕がない。
という方のために、
- 効果的な「おうち英語の環境」のつくり方
- 忙しい親必見!おうち英語をアウトソースする「4つの方法」
について、100以上の書籍や事例を元に解説します!

元世界一周バックパッカーのTOEIC900越え夫婦。
絵本所有2000冊超。年間読書数100冊超。海外渡航80ヵ国超。
100以上の事例を徹底リサーチして「おうち英語」スタート。開始数ヶ月で発語し、今ではアーリーチャプターブックを手に取るように。二人とも着実にバイリンガルに育ちつつあります。

この記事は「おうち英語の最適解」の「STEP3」です。
他の記事から読み始めたい方は↓↓からどうぞ。
\ こんな方にオススメ /
STEP1:初めての方、始めようか迷っている方
STEP2:自分の家庭に最適な進め方を知りたい方
STEP3:効果的な英語環境の作り方を知りたい方
STEP4:子供の英語力の定着をはかりたい方


ステップ2では「7つの取り組み」の中から、自分の家庭では何をやるべきかを考えてきました。
このステップ3では、私たちがリサーチした100の文献や事例で紹介されていたメソッドを元に、おうち英語を「効果的に進められる環境の作り方」について解説していきます。
はじめに:「おうち英語の全体像」を把握する


まず始めに、おうち英語の全体像を把握するために「おうち英語の全体的な進め方」について解説します。
まず、おうち英語スタートから、ゴールに至るまでに、どのような段階を経ていくのかを以下にまとめました。
おうち英語の全体像
*より細かく分類している文献もありましたが、分かりやすさを重視して簡略化しています。
*この記事で「おうち英語を始める年齢」についても解説します。
おうち英語の序盤は、とにかくインプットが最優先。
この時期に、絵本、かけ流し、動画などで、「質の良い英語」を「大量に」インプットすることで、生活英語が自然と身についていきます。
大量のインプットを続けていくと、英語の発語が始まり、日常会話も英語でできるようになっていきます。
「アウトプットの機会を与える」などのサポートは必要になりますが、長く続けられさえすれば生活英語の習得は比較的達成しやすいです。
次のステップ4で解説する内容になりますが、日本のような非英語圏で生活している場合、身につけた英語力が成長と共に失われるケースが多くあります。
それを防止するためには「英語での読解力を強化する」方法が効果的と言われていますので、この段階ではそこに注力します。
学習英語=「アカデミックな学習ができる英語力」の意味で使用しますが、英語の文学書を読んだり、時事などの話題を英語で議論できるレベルになります。
「学習英語への移行」は、おうち英語の最終段階とも言えますが、前のステップで定着させた英語力をベースに「読む力」と「アウトプット力」を高めることで達成を目指します。
おうち英語のゴールは、家庭によって大きく異なります。
かなり先の話にはなりますが、おうち英語を始める段階で考えておくことが大切ですので、この次に詳しく解説します。
ゴール:おうち英語の最終目標は?


おうち英語を始める際は考えることがたくさんありますが、その中でも「最終的なゴールをイメージしておくこと」はとても大切です。
なぜなら、目指すゴールによって「おうち英語の難易度」や、「おうち英語にかかる年数」が変わってくるからです。
いつまでに、どんなことを実現するか。
念頭に置きたいのは「ゴールオリエンテーション」の意識です。
楽しい「子ども英語」はなぜ身につかないの?/松井義明(著)
これがないと、目標がなくなり、行き当たりばったりになってしまいます。


とは言っても、いきなり「ゴールを考えてみて」と言われても難しいと思いますので、次の3段階のゴールを考えてみました。
この3つの中から「自分たちの家庭に合うゴール」を考えてみてください。
- ゴール1:学校の英語の授業で苦労しない
- ゴール2:海外移住で困らない [生活英語]
- ゴール3:海外の大学に進学できる [学習英語]
冒頭で紹介した「おうち英語の全体像」と照らし合わせてみると、次のようになります。
- ゴール1:おうち英語の序盤、「②大量インプット」の段階で達成するイメージ。
大量インプットを続けてさえいれば、達成できる可能性が高い。 - ゴール2:おうち英語の中盤、「④英語力の定着」の段階で達成するイメージ。
多読を習慣化できれば、達成できる可能性が高い。 - ゴール3:おうち英語の終盤、「⑤学習英語への移行」の段階で達成するイメージ。
このようなゴールのイメージを、何となくでも持てていると、おうち英語を始めた後で迷うことが少なくなります。
また、「どんな大人になって欲しいのか」「生活の拠点は日本なのか海外なのか」など、子供の将来像を考えるきっかけにもなります。
スタート:何歳から始めれば良いのか?


次に、おうち英語の「スタート」、つまり「おうち英語を始める年齢」について解説します。
まず結論としては、始める年齢を選べるのであれば「できるだけ早い方が良い」というのが、私たちの調べた限り共通して述べられている見解です。


ただし、「かけ流し」や「動画」などのメディア視聴については、子どもの発育に悪影響を及ぼす可能性があるので注意して行う必要があります。
また、始める年齢によって「おうち英語の進め方」自体が変わってきますので、年齢に合った配慮も必要になってきます。
ここで何よりも重要なのは、最適な語学学習法は年齢によって変化するという点です。
ほんとうに頭が良くなる「世界最高の子ども英語」/斉藤淳(著)



↓↓の記事で「年齢ごとの、おうち英語の進め方と注意点」をまとめていますので、こちらを参考にスタート年齢を考えてみてください。





おうち英語の開始年齢については、ほとんどのケースで「今すぐ始める」が正解になると思います!
1:効果的な「おうち英語の環境」のつくり方


ここまでで「おうち英語の全体的な進め方」について紹介しましたが、ここからは家庭内に「英語環境をつくる具体的な方法」について解説していきます。
おうち英語の「7つの取り組み」


ここでステップ2の内容を再掲しますが、おうち英語で行う取り組みは「主に次の7つ」です。
このうち、おうち英語の「序盤から行う5つ」と「中盤から行う2つ」を分けて解説していきます。
⬇︎おうち英語の序盤から行う
- かけ流し
英語の音楽や朗読音声を、BGM程度の音量で流す。
(実施時期:おうち英語の序盤から) - 絵本
英語の絵本を本棚に並べ、必要に応じて読み聞かせをする。
(実施時期:おうち英語の序盤から) - 動画
英語のアニメや教育番組などを見せる。
(実施時期:おうち英語の序盤から) - 語りかけ
親が英語で子どもに話しかける。
(実施時期:おうち英語の序盤から) - 単語カード
英単語のカードを読みながら見せる。
(実施時期:おうち英語の序盤から)
⬇︎おうち英語の中盤から行う - オンライン英会話
インターネットを通して、家庭でレッスンを受ける。
(実施時期:おうち英語の中盤から) - ライティングの練習
ワークブックなどで英語を「書く」練習をする。
(実施時期:おうち英語の中盤から)
* 終盤に実施される「サマースクール」や「海外留学」などはSTEP4で解説予定です。
*「英語のベビーシッター」や「英語アプリ」は利用情報が少なく除外していますが、本記事で解説します。
序盤に行う「5つの取り組み」の進め方


それでは、おうち英語の序盤に行う「5つの取り組み」の具体的な進め方について解説します。
ちなみに、私たちのように英語で苦労してきた世代の方は信じられないかもしれませんが、生活英語レベルの会話力はこの5つを続ければほとんど身についてしまいます。
- 英語のかけ流し
- 英語の音楽や朗読音声を、BGM程度の音量で流す。
- 英語の絵本
- 英語の絵本を本棚に並べ、必要に応じて読み聞かせをする。
- 音声タッチペンやアプリなどで代用可。
- 英語の動画
- 英語のアニメや教育番組などを見せる。
- 語りかけ
- 親が英語で子どもに話しかける。
- 単語カード
- 英単語のカードを親が読みながら見せる。
- カードリーダーやアプリで代用可。
この「5つの取り組み」の目的は共通していて、それは「英語のインプット」を行うことです。
そして、この5つを行う上で非常に大切なポイントが「質の良いインプットを、とにかく大量に行うこと」です。
私は30年以上にわたって主に幼児から小学生の英語教育に携わり、多くのバイリンガルを育ててきました。
(・・中略・・)そして、「日本人の英語ができない理由」を探り続けた結果、1つの結論に到達しました。
英語ができる人とできない人の違いは「インプット」に成功しているか否かという、このたった一点に収まってしまったのです。
言語学でも、大量の「インプット」こそが、言語獲得の最善の方法だと考えられています。
子どもの英語「超効率」勉強法/船津洋(著)


そして、STEP1でも解説した通り、これらの取り組みを合わせて「1日2時間」行うことを目安にしておけば、英語習得に必要な学習時間が確保できます。
*あくまで目安ですので、STEP1を参考に家庭の状況に合わせて調整してみてください。
また、「インプットの質」の部分は、当ブログで「オススメの絵本や動画」を紹介していますので、それらを参考にしながら進めていけばOKです。



この段階で親が行うのは、あくまで「環境づくり」ですので、あまり気負わずに「ステージの裏方」に徹する気持ちで進めてみてください。
1:「英語絵本」の進め方


「絵本」は3つの中でも特に重要度が高いので最初に解説しますが、長くなるので別の記事にまとめています。
次の記事を読みながら、一つ一つ進めて頂ければと思います。


2:「かけ流し」の進め方


2つ目の「かけ流し」ですが、3つの中で一番簡単に始められますので、どれから手をつけようか迷う場合は「かけ流し」から始めるのがオススメです。
こちらも別記事に進め方をまとめましたので、次の記事を読みながら進めてみて下さい。


3:「動画」の進め方


3つ目の「動画」は、スマホやテレビなどで動画を見せるだけではありますが、「見せ方」や「見せるコンテンツ」にいくつか注意点があります。
こちらも個別の記事にまとめましたので、次の記事の解説と、以下のオススメのコンテンツを参考にしながら進めてみてください。


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4:「語りかけ」の進め方


「語りかけ」の進め方は、基本的に「家庭生活の中で子どもにかける言葉を英語にする」というものです。
例えば、以下のようなフレーズで語りかけます。
学校に行く前後の「語りかけ」の例
1. Good morning!
→ 「おはよう!」
2. Let’s have breakfast.
→ 「朝ごはんを食べよう。」
3. Are you ready?
→ 「準備はできた?」
4. Welcome back!
→ 「おかえりなさい!」
5. Time to go to bed.
→ 「寝る時間だよ。」
このようなフレーズ集を部屋に貼っておいて、可能な限り家庭内では英語で話しかけるという形です。
英語に慣れていないとハードルが高いと思いますので、ステップ2で解説した通り無理に実施する必要はありません。



この次に解説しますが、英語のベビーシッターを雇って外注するという手もあります。
5:「単語カード」の進め方


まず、STEP2でも解説した通り、「単語カード」はアプリやカードリーダーの利用を推奨します。
(もちろん余力があれば親が読み上げる方法で実施して問題ありません。)
また、単語カードは「音のインプット」がある程度できた状態で行った方が効果的です。
かけ流しで「仮語彙」が蓄積されていく、と考えておけばよいでしょう。(・・中略・・)
先行して音声をたっぷり入力して、その後に(単語カードなどで)映像を与えると、ほんの数回見るだけで幼児たちはあっという間に「語彙化」してしまいます。
オススメの単語カード



わが家では↓↓の3つのセットを使ってます。
分かりやすいイラストで日常生活で使う基本的な名詞や動詞を覚えることができるのでオススメです!
こちらが動詞のカードがセットになった「Action words」
こちらが名詞のカードがセットになった「Picture words」
こちらが名詞カードの追加版「More Picture words」です。



カードを張り替える頻度については、「音のインプットができていれば、子どもは数回見ただけで覚えてしまいます」ので、わが家は数週間で張り替えるようにしています。



我が家は↓↓の「はってはがせる粘着ゴム」を長年愛用しています。
オススメの「アプリ」や「カードリーダー」



カードリーダーやアプリのオススメを追加予定です。
お急ぎの方は、SNSや他のブログを参考にしてみてください。
「カードリーダーが付属している英語教材」を活用するというのも一つの手です。
英語教材については、以下の記事で詳しく解説しています。


中盤から行う「2つの取り組み」の進め方


ここからは、おうち英語の中盤以降に行う2つの取り組みについて、進め方を解説します。
先ほどの5つはインプットでしたが、この2つは主に「英語の話す・書く」を行いますので、アウトプットを練習していく取り組みになります。
- オンライン英会話
- インターネットを通して、家庭でレッスンを受ける。
- ライティングの練習
- ➡︎ワークブックなどで英語を「書く」練習をする。
オンライン英会話の進め方


そして、この時期からは「オンライン英会話」を活用すると、効率的に英語習得を進める事ができます。
オンライン英会話には様々な種類がありますので、選択肢が多くて選ぶのが大変ではありますが、子どもがやる気になってくれていればぜひ試してみることをオススメします。
乳幼児期のかけ流しに加えてもう一つ、英語習得の時間を短縮する方法があります。
それが、コミュニケーション力です。
(・・中略・・)生の英語に触れる機会を増やすことで、世界に意識が向くようになります。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)



オススメの「オンライン英会話」をこちら記事で紹介していますので、参考にしてみてください!


ライティングの進め方


=解説記事を執筆中です=
2:忙しい親必見!おうち英語をアウトソースする「4つの方法」


ここまでで、おうち英語の「7つの取り組みの進め方」を解説してきました。
もちろん「7つを一度に始める必要はなく」、1つずつ順番に家庭生活に取り入れていけば良いのですが、「自分には難しそう」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ですが、今は「優れた英語教材」や「アプリ」、「オンライン英会話」、「英語のベビーシッター」など、親をサポートしてくれるツールを簡単に利用できるようになってきています。


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もちろん、それ相応の費用はかかりますが、将来英語で苦労したり、英会話教室などに通うことを考えると、検討に値するサービスがいくつかあります。
そこで、ここからは「おうち英語をアウトソースする方法」を4つ紹介したいと思います。
英語教材


おうち英語について調べていると、ディズニーなどの「セット教材」を目にすることが多いと思いますが、自分で絵本や音源を探すのが難しいという場合は、セット教材を活用するのも一つです。
セット教材はお金こそかかりますが、基本的に親がコンテンツを選ぶ必要がないので格段に楽で、しかも質の良いものを与えることができます。
教材よって価格や質がまちまちですので、おうち英語に「セット教材」を活用するかどうかは、「おうち英語の最終目標」や「子どもの興味」などに合わせて判断してみて下さい。



「セット教材」については「↓↓の記事」で詳しく解説していますので、参考にしてみてください!


英語学習アプリ


アプリに関しては、幼児向けから大人向けまで、数多くの「英語学習者向けのアプリ」が世に出ています。
有名どころだと「トド英語」や「スタディサプリ ENGLISH for KIDS」「絵本ナビえいご」などがあります。
アプリによって特徴が違いますが、「絵本の読み聞かせ」や「フォニックスの学習」などを、幼児でも一人で効率的に行えるのが最大のメリットです。
また、「トド算数」は英語に完全対応していますので、算数と英語を同時に学ぶことができます。
同じく英語学習者向けではありませんが、「カーンアカデミー」という無料で利用できる学習サービスもあります。
*英語学習に使えるアプリの詳しいレビュー記事は、後日公開予定です。
オンラインスクール


次に紹介するのが「オンラインスクール」です。
「オンラインスクール」は、オンライン英会話と似ていますが、オンライン英会話の目的が「英語を学ぶこと」であるのに対して、オンラインスクールの目的は「英語で何かを学ぶ」ことです。
利用するには一定以上の英会話力が必要になってきますが、授業のテーマが「科学」や「アート」から「音楽」「マイクラ」まで非常に幅広いのが大きな魅力です。
ですので、子供の興味のあるクラスをいくつか探して週に何回か受講するようにすれば、特に小学生以降の英語力の維持向上に大きな力を発揮してくれます。



英語に慣れていないお子さんであれば、ESLクラス(*)もありますので、まずはそこから試してみるのもアリだと思います。
*ESL(English as a Second Language):英語を母語としない人々が第二言語として英語を学ぶためのクラス
オススメのオンラインスクール


OutSchool(アウトスクール)
わが家もよく利用している「英語で」授業が受けられるオンラインサービス。
色々なクラスがあって、わが家の場合は子どもが好きな「恐竜」や「アート」などがテーマのクラスに参加しています。




英語ベビーシッター


子どもが幼いうちは、英語が話せるベビーシッターを雇うと言うのも一つの方法です。
雇うといっても、今はオンラインで気軽に依頼できるサービスがありますので、予算さえ許せば誰でも簡単に利用することができます。
英語対応のベビーシッターを利用することで、子どもが日常生活の中で自然に英語に触れる機会を増やすことができるので高い効果が期待できます。



私たちが調べた100の事例にも、ベビーシッターの利用を勧めているメソッドがいくつかありました。
*おうち英語に使えるサービスの紹介記事は、後日公開予定です。
まとめ:STEP4へすすむ


これで、「STEP3:おうち英語の環境をつくる」の解説はおわりです。
- おうち英語の序盤は次の「5つの取り組み」をメインに行う
- 英語絵本、かけ流し、動画、語りかけ、単語カード
- それぞれの進め方を本記事で解説
- おうち英語の中盤からは「2つの取り組み」メインに行う。
- オンライン英会話、ライティングの練習
- それぞれの進め方を本記事で解説
- おうち英語をアウトソースする方法を4つ紹介
- 英語教材、アプリ、オンライン英会話、英語ベビーシッター
- それぞれオススメの活用方法を本記事で紹介。
- どれも相応の費用はかかるが、長期的にみると許容できる場合も多い。
次のSTEP4では、
について解説します。
この記事を読んで、「おうち英語をスタートできた!」という方は、STEP4へ進んでみてください。
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