この記事では、
- おうち英語は「何歳から始めたらいい」?
- 幼い頃から英語教育をすることの「弊害はない」?
- 「小学生になってから」始めても遅くない?
など、
おうち英語をいつ始めるかや、早期に英語を始めるデメリットについて知りたい方のために、
- 早期におうち英語を始める「弊害」
- 乳幼児期からおうち英語を始める「メリット」
- おうち英語は「何歳から始めれば良い」のか?
について、できるだけシンプルに分かりやすく解説していきます。

二人娘とおうち英語に取り組む、元世界バックパッカー夫婦。
📚日英絵本2000冊所有、図書館好き
🌎TOEIC900超、海外渡航80カ国超
📖年間読書100冊、育児書150冊読破
🧒🏻👧🏻娘(6y4y)プリインターDWEなし
100以上の事例を元に「おうち英語」スタート。開始数ヶ月で発語し、5歳で「ネイティブ小3レベル」のリーディング力に。二人とも着実にバイリンガルに育ちつつあります。

乳幼児期におうち英語を始める弊害とは?

「早くからおうち英語を始めて、子供の成長に悪影響はないの?」
おうち英語に興味はあっても、何か弊害があったらと考えて不安に感じている方も多いかと思います。

その中でも特によく言われるのが、次のような疑問です。
幼児期に英語を始めると、日本語とごちゃまぜになる?


結論から言うと、この点については心配ありません。
なぜなら、
日本で育つ子供は、日本語の環境にいる時間の方が圧倒的に長いから
です。


日本で普通に生活していれば、おうち英語をしている時間以外は日本語だけの環境です。
そんな環境の中では、1日を通して日本語が圧倒的に優位になるので、英語とごちゃ混ぜになる事はほぼありません。
仮に起こるとすれば、日本語の発達が未熟な状態で「英語のベビーシッター」に預けたり、「一日中プリスクールで英語づけ」にするようなケースは注意が必要です。



そのようなケースでは日本語のインプットが不足し、英語も日本語も未習熟な状態になりかねませんので注意が必要です。


日本語の発語への影響はある?


「乳幼児期からおうち英語をすると、日本語の発語が遅れたりしないのか?」というような疑問もよく言われます。
この点についても、先ほどと同じ理由で、「日本に住んでいて」、「両親が普通に日本語で話しかけ」ていればまず心配ありません。
ただ、家の中では「英語だけで語りかけ」をし「保育園にも行ってない」などの場合は、日本語の発達が未熟になる場合があるので注意が必要です。



「インターに入れるから英語優位でも問題ない」などの場合以外は、「乳幼児期はあくまで日本語で接する」ことをお勧めします。
「0歳から始めた我が家の次女」の発語について


ここで一例として、わが家の次女のケースを紹介しておきます。
長女がおうち英語をしていた影響で、わが家の次女は0歳の時からおうち英語の環境に置かれていました。



そんな次女の2歳の時点での日本語と英語の発語は、それぞれ次のような状態です。
- 日本語:7語文ぐらいまでを話せて、助詞も正しく使えている。
- 英語:単語レベル(Look! Rainbowなど)、もしくは定型文(What’s this?など)のみを話す。
日本語の発語


日本語の発語は順調で、7語文ぐらいまでを使って自分の言いたいことを正確に伝える事ができます。
発音はまだ上手くできていないものもありますが、文章の中に助詞も正しく入れて話せています。
保育園の他の2歳児と比較しても遅れていると言うことはなく、むしろしっかり話せている方です。
英語の発語


一方で、英語の発語は基本的に単語(名詞)だけの1語文か、What`s thisなどの定型文のみです。
英語の歌はマネをしてよく歌いますが、意味を理解して歌っている感じではありません。
ちなみに絵本を読む時は、日本語の絵本も英語の絵本も区別なく選んで持ってきます。



このように、0歳からおうち英語を始めた次女ですが、日本語の発語への影響は特に見受けられません。
「かけ流し」や「動画視聴」のリスクを理解しておく


0歳からおうち英語を開始して、順調に言語能力を身につけていってくれている次女ですが、実は様々な気配りをしながら「おうち英語」を続けてきました。
特に「メディア視聴」の影響については、そのリスクを理解した上で対策をすることが大切です。



具体的な内容についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。


早期におうち英語を始めるメリット


ここまでは、「乳幼児期からおうち英語を始めるデメリット」について考えてみましたが、ここからは逆に「早期におうち英語を始めるメリット」を確認してみます。
英語のリズムや音感を身につけるのに最適なのは幼児期


これはみなさんのイメージ通りかもしれませんが、英語のリズム感や音感を身につける最適な時期は乳幼児期です。
乳幼児期は言語習得の敏感期であり、毎日のかけ流しなどによって、正確な発音、語彙力、表現力、リスニング力を楽に身につけることができます。
低予算で子供の英語教育を成功させられる


おうち英語で子供の英語教育を行うメリットの一つは「低予算で進めることができる」という点ですが、乳幼児期からおうち英語を始めることで、そのメリットを最大化することができます。
なぜなら、乳幼児期には「かけ流し」の効果が出やすく、しかもYouTubeなどを活用すれば無料で行うことができるからです。
また、早期に英語のリズム感や音感を身につけておくと、非常に大きなアドバンテージとなり英語学習に費やす時間を大幅に短縮することができます。
結局、何歳からおうち英語を始めれば良いのか?


ここまで読んで「結局、何歳からおうち英語を始めれば良いのか?」と疑問に思った方は多いと思います。
まず一つの結論として、英語育児を始めるのは「できるだけ早い方が良い」ということが、多くの文献で言われています。
英語のリズム感、音感を身につける最適期は乳幼児期です。
乳幼児期に英語学習をスタートするメリットは、正確な発音、語彙力、表現力、リスニング力を(楽に)身につけられることです。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)
「0歳スタート」がベストなのか?


では「0歳から始めるのがベストなのか?」と聞かれると、一概には言えません。
マタニティの時から「英語のかけ流し」を勧めているメソッドもあれば、乳児期は子供の成長に悪影響があるとする見解もあります。
ですので、まずは様々な見解がある事を知った上で、自分が納得できる方法を選択することが大切です。
生後4週以降には、話し手だけでなく音楽やまわりの音への興味もどんどん高まってきます。
それでもこの時期には、聞こうと思う音にだけ集中し、聞きたくない背景の音を無視する能力はまったくありません。
「語りかけ」育児/サリー・ウォード(著)
オススメは「2〜3歳」スタート


詳しくはこの後に紹介する記事を読んでいただきたいのですが、
英語を第二言語として習得させたいのであれば、「2〜3歳ごろ」に始めるのがオススメ
です。
理由は3つあります。
1つ目は、0〜2歳までは「かけ流し」や「動画」など、メディア視聴が「子ども成長に悪影響を及ぼすリスク」があるという点。
2つ目の理由は、日本語の発語が安定してくるのが2〜3歳ごろなので、日本語力が不安定になるリスクを減らせるから。
3つ目は、2〜3歳であれば早期におうち英語を始めるメリット(発音やリズム感の習得)も十分に享受できると考えたからです。



わが家も「諸々のリスクが回避できて、早期英語教育のメリットも享受できる」2〜3歳スタートを選びました!


年長や小学生になってからおうち英語を始めて、効果があるのか?


ここまでに解説したように、英語の音感やリズム感などは乳幼児期に身につけやすいというのが通説です。
ですので、英語習得に適した時期を過ぎると過ぎると、「おうち英語を始めても意味がないのでは?」と心配される方は多いと思います。
ですが、次に挙げるような理由で小学生になってもまだ間に合うと考えられます。
リーディングの最適期は4〜8歳


確かに、「会話力」については乳幼児期に始めた方が学習効果が高いのは間違いありません。
ですが、大きくなっても「幼児期に身につけた英語力」を失わないようにするには、英語のリーディング力を身に付けるのが近道です。
そして、
リーディングをスタートする最適期は4〜8歳
と言われているのです。
アカデミック英語の入口は「リーディング」です。
そして、リーディングをスタートする最適期は4〜8歳です。
世界で活躍する子の英語力の育て方/船津徹(著)
母国語として言語を習得できる上限は12歳ごろまで


つまり、8歳までにスタートができれば、リーディングを中心に進めながら、不足している会話力を補っていく事ができます。
さらに、「母国語として言語を習得できる上限は10〜12歳」と言われていますので、小学生になってからでも巻き返しは可能です。


おうち英語にもある「小一の壁」


スタート時期を考える上で一つ気を付けておきたいのは「小一の壁」です。
小学校に入るとおうち英語にかけられる時間が激減するだけでなく、環境の変化で子供が英語嫌いになったりするケースも多々あります。



小学生以降の進め方については、こちらの記事で解説していますので参考にしてみてください。


まとめ


最後に、この記事のポイントをまとめておきます。
- 早期の英語教育は、英語のリズム感や音感を自然に習得できるなど、多くのメリットがある。
- 一方で、日本語の発達への影響や言語の混同といったデメリットも指摘されている。
- それらのメリット・デメリットを知った上で、納得できる開始時期を考える。
- おうち英語を始めるオススメの時期は「2〜3歳ごろ」
- おうち英語は小学生になってから始めても遅くない。